『創業したて・実績ゼロ』でも、受け取れる補助金はあるのでしょうか?

お悩み相談

『創業したて・実績ゼロ』でも、受け取れる補助金はある?

◉ 開業直後で、決算書や確定申告書などの「売上実績を示す書類」が出せません。
◉ 創業期の初期費用を少しでも補助金で補いたいが、何から手をつけていいか分かりません。
◉ 実績がない状態で申請しても、補助金の審査で落とされてしまうのではないかと不安です。

詳しい解説

 創業したばかりで売上実績がなくても、使える補助金は十分にあります。なぜなら、国や地方自治体は「新しいビジネスや雇用の創出」を強く後押ししているため、実績の有無ではなく、「これからの事業計画の将来性や実現可能性」を重視して審査する制度が多数用意されているからです。

 創業期の経営者がまず注目すべき、実績ゼロからでも狙える「3つのアプローチ」を詳しく解説します。

1. 「小規模事業者持続化補助金」の【創業枠】を狙う

 全国の小規模事業者や個人事業主が使える定番の補助金ですが、実は「創業枠」という特別な枠が用意されています。

  • ここがポイント: 通常枠の補助上限額が「50万円」であるのに対し、創業枠は最大「200万円」まで引き上げられます。
  • 申請の要件: 自治体が実施する「特定創業支援等事業(創業セミナーや個別相談など)」による支援を過去3年以内に受けて開業した事業者が対象です。実績ではなく「これからビジネスを始めるための販路開拓(チラシ、HP、店舗改装など)」に広く使えます。

2. 各地方自治体(都道府県・市区町村)の「創業補助金」を狙う

 国が実施するものとは別に、創業して事業を営む場所の管轄する自治体が独自に実施している「創業支援補助金」が非常におすすめです。

  • ここがポイント: 「地域の活性化」や「地域での雇用創出」を目的としているため、国の補助金に比べて競争率が比較的低い傾向にあります。
  • 支援内容: 店舗の家賃補助や、初期の設備投資費用、パンフレット作成費用など、創業期に最も負担となる経費をピンポイントでサポートしてくれます。

3. 実績を補う「魅せる事業計画書」を作る

 売上の実績がない以上、審査官は「事業計画書に書かれた未来の可能性」だけで採択・不採択を判断します。

  • 客観的な市場データの提示: 「なぜこのビジネスが今求められているのか」を、感覚ではなく客観的な市場規模や競合分析のデータを用いてロジカルに証明します。
  • 経営者自身の「経験・強み」のアピール: 「会社としての実績」はゼロでも、「経営者個人がこれまでのキャリアで培ってきたノウハウや人脈」を前面に押し出すことで、事業の実現可能性を強く印象付けます。

よくある質問

Q
開業届を出したばかりの「個人事業主」でも申請できますか?
A

はい、もちろん申請可能です。 法人(株式会社など)だけでなく、税務署に「個人事業の開業届」を提出している個人事業主であれば、多くの創業向け補助金の対象になります。確定申告をまだ一回も行っていなくても、開業届の控えがあれば申請要件を満たせることがほとんどです。

Q
補助金は「後払い」と聞きました。創業期で手元にお金がない場合はどうすればいいですか?
A

創業融資(日本政策金融公庫など)と組み合わせる方法があります。
まず政府系の金融機関である日本政策金融公庫などの「新創業融資制度(無担保・無保証人)」を利用して手元資金(つなぎ資金)を確保します。その資金で設備投資やマーケティングを行い、後から入ってくる補助金で融資を返済する、というスキームを組むことで、キャッシュアウトのリスクを最小限に抑えられます。

Q
「特定創業支援等事業」の支援を受けるにはどうしたらいいですか?
A

あなたの事業所がある市役所や商工会議所が窓口となっています。
一般的には、自治体や商工会議所が主催する全4回程度の創業セミナー(経営、財務、販路開拓、人材育成について学ぶもの)を受講するか、数回にわたる個別面談を受けることで「証明書」を発行してもらえます。この証明書を取得するだけで補助上限額が4倍に跳ね上がるため、創業期なら活用すべき制度です。

まとめ

「実績がないから補助金は無理」と諦めてしまうのは、非常にもったいないことです。国や自治体は、実績のない場合「これからの挑戦者」を応援するための予算を毎年しっかりと確保しています。大切なのは、実績の代わりに「どれだけ実現性の高い、ワクワクするような事業計画を作れるか」です。

※採択に関するご注意事項※
 補助金は公的な審査を伴う制度であり、国の予算枠や政策的優先度により、すべての申請が採択されるわけではございません。
 当事務所では、最新の採択トレンドを分析し、お客様の強みを最大限に引き出す事業計画を作成いたしますが、採択を100%保証するものではないことをあらかじめご了承ください。

終わりに

「創業する人向けの補助金はある?」「実績ゼロでも補助金申請できる?」「売上ゼロでどうやって補助金申請するの?」という経営者様に向けて、創業期の補助金などについて詳しく解説しました。
 これは一般的な例なので、実際には当事務所などの経営支援の専門家に依頼することで、経営者様にとって個別具体的な補助金を選定することができます。
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